皆さん、日本解体新書へようこそ!
今回は「日本半導体製造装置協会 会員企業」の紹介シリーズです!
※日本半導体製造装置協会とは、半導体、フラットパネルディスプレイ(FPD)、太陽光発電(PV)製造装置関連企業が主な会員の全国団体です。
今回は、「稲畑産業」について紹介です。
稲畑産業は、住友化学が筆頭株主の電子材料・住宅設備関連・化学品・合成樹脂等を扱う商社である。
この記事では、稲畑産業がどのようなメーカーで、どのような製品を取り扱っているか。
歴史や業績を交えて徹底解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むとわかること!
- 稲畑産業の企業情報
- 稲畑産業の歴史、業績
- 稲畑産業の働き方
- 稲畑産業の強み
Contents
稲畑産業の特徴とは?事業内容や歴史について解説
ここでは会社の特徴や事業内容と歴史を解説します!
稲畑産業とは?
稲畑産業は大阪府大阪市中央区南船場に本社をもつ、化学専門商社です。
社名 | 稲畑産業株式会社 (証券コード:8098) |
設立時期 | 1918年6月 |
代表取締役 | 稲畑 勝太郎 |
事業内容 | ・情報電子 ・化学品 ・合成樹脂 ・生活産業 |
資本金 | 93億6,400万円 |
創業は大正時代の1890年10月、設立は明治時代の1918年6月です。
つまり、創業130年を超える老舗の化学品の専門商社です。
東京証券取引所 プライム市場に上場しています。
稲畑産業の基本情報
稲畑産業の基本情報は以下の通り。
売上高~セグメント別売上高は「有価証券報告書」、平均年収~初任給は「マイナビ2025」 を参照しています。
売上高 | 7,660億円 (前年比:4.1%) |
営業利益 | 211億円 (前年比:4.3%) |
営業利益率 | 2.77% |
セグメント別: 合成樹脂 |
3,604億円 (47.1%) |
セグメント別: 情報電子 |
2,391億円 (31.2%) |
セグメント別: 化学品 |
1,126億円 (14.7%) |
セグメント別: 生活産業 |
535億円 (7.0%) |
平均年収 | 930万円 |
従業員数(単独) | 630名 |
従業員数(連結) | 4,631名 |
平均年齢 | 41.4歳 |
勤続年数 | 13.8年 |
残業時間 | 14.1時間 |
本社 | 大阪市中央区南船場 |
勤務地 | 【本社】 大阪市中央区南船場 東京都中央区日本橋室町 【支店】 名古屋市西区名駅 【営業所】 長野県塩尻市大門一番町 静岡県静岡市葵区紺屋町 静岡県浜松市中央区砂山町 鹿児島県霧島市隼人町 岩手県盛岡市東見前 |
初任給(学部卒/修士卒) | 大学院卒:274,000円
学部卒:260,000円 |
稲畑産業の歴史
稲畑産業は、1890年に京都市に稲畑染料店を創業しました。
創業当時は染料・染織機械の輸入・販売を行っていました。
1897年には稲畑染工場をを創立、当時の最新鋭の染色加工業に進出し、えび茶色の「稲畑染」と呼ばれました。
稲畑染は、明治時代は女学校の制服や袴に、日露戦争では陸軍省に正式採用されるほど重宝されました。
その後、1943年に今の「稲畑産業(株)」に社名変更。
合成樹脂部門、建材部門、機械金属部門など時代に合わせて部門を拡張していきました。
現在では、情報電子・化学品・生活産業・合成樹脂の4分野に事業を再編し、化学系の専門商社として存在感を示しています。
住友化学系の老舗化学専門商社・稲畑産業の主な製品ジャンル
稲畑産業は以下の 4 つの事業に分かれています。
- 合成樹脂
- 情報電子
- 化学品
- 生活産業
その中でも売上高の多くを占めている「合成樹脂」と「情報電子」について解説します。
合成樹脂
国内外の工場から高性能樹脂、建築材料、フィルム・シートなど様々な化学製品を提供しています。
OA,家電、車両、建材など多くの産業に活用される製品を提供しています。
- 樹脂コンパウンド
- 塩ビ樹脂
- 可塑剤
- 添加剤
- 汎用樹脂
- 成型材
- 高機能樹脂
- 産業材
- フィルム・機能材
- シート
- 自動車材料
情報電子
情報電子は、液晶・有機ELを扱う第一本部、デジタル印刷やイメージング関連を扱う第二本部、再生エネルギーや半導体、電子部品などを扱う第三本部の3つに分かれています。
加工、物流をもとにした提案型のビシネスを展開しています。
- ディスプレイ部材
- デジタル印刷材料
- 半導体材料
- 液晶・有機EL
- LED
- インクジェットプリンター・複写機
- 太陽電池
- 二次電池
- 半導体・電子部品
稲畑産業の強み
稲畑産業の強みは「100年を超える老舗商社」、「グローバルネットワーク」です。
ここでは、その2つの強みについて解説していきます。
稲畑産業の強み①:130年を超える老舗商社
稲畑産業は、 「愛・敬」の精神を引き継ぎ、戦前、戦中、戦後を乗り越えてきました。
その成長し続けてきた秘訣は、「両者のニーズに応えて+αの付加価値を提供している」ことです。
そして世の中がより発展するために、ヒト・モノ・カネ・情報をあらゆるサポートを行っています。
かゆい所に手が届く稲畑産業。
少量多品種、加工、物流、在庫等きめ細やかなサービスを行っているのは強みといえるでしょう。
稲畑産業の強み②:グローバルネットワーク
稲畑産業は、19カ国60拠点を有しており、海外事業の割合は約60%以上を誇ります。
例えば、アメリカやメキシコ(自動車分野)、ブラジル、タイなどなど。
これは世界各地からニーズ情報や変化する法律や政治情勢をキャッチし、それらに答える専門知識の高い社員が多くいることで成り立たせています。
ビジネスの提案、製造や物流のサポートなど、世界中のユーザーそれぞれに最適な提案を行っているのは稲畑産業の強みといえるでしょう。
稲畑産業の企業研究まとめ
稲畑産業は2023年度も好調でした。
化学品、北米水産物はここから登り調子、合成樹脂(自動車向け)も好調です。
就活をする上では、稲畑産業は住友化学系の「老舗化学専門商社 」であることをお忘れなく。