皆さん、日本解体新書へようこそ!
今回は「日本半導体製造装置協会 会員企業」の紹介シリーズです!
※日本半導体製造装置協会とは、半導体、フラットパネルディスプレイ(FPD)、太陽光発電(PV)製造装置関連企業が主な会員の全国団体です。
今回は、「アズビル」について紹介です。
空調制御で有名で、製造業向けに制御機器・自動化機器を扱っているメーカーです。
この記事では、アズビルがどのようなメーカーで、どのような製品を取り扱っているか。
歴史や業績を交えて徹底解説します。
ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むとわかること!
- アズビルの企業情報
- アズビルの歴史、業績
- アズビルの働き方
- アズビルの強み
Contents
アズビルの特徴とは?事業内容や歴史について解説
ここでは会社の特徴や事業内容と歴史を解説します!
アズビルとは?
アズビルは東京都千代田区丸の内に本社をもつ、制御機器、空調制御の大手メーカーです。
社名 | アズビル株式会社 (証券コード:6845) |
設立時期 | 1949年8月 |
代表取締役 | 山本清博 |
事業内容 | ・制御、計測機器 ・電気、通信、精密機器 ・空気調和制御機器 ・防災、防犯機器 ・光学用機器 ・医療用電子 |
資本金 | 105億2,271万円 |
創業は1906年、2016年には創業110周年を迎える企業になります。
東京証券取引所 プライム市場に上場しています。
また豆知識ですが、アズビルの由来は「automation・zone・builderで、人々の安心・快適・達成感を実現し地域社会に貢献する」ことに由来しています。
アズビルの基本情報
アズビルの基本情報は以下の通り。
売上高~セグメント別売上高は「有価証券報告書」、平均年収~初任給は「マイナビ2025」 を参照しています。
またセグメントとは、事業区分のことで、それぞれの事業の売上と割合を占めています。
売上高 | 2,909億円 (前年比:4.5%) |
営業利益 | 368億円 (前年比:17.9%) |
営業利益率 | 15.9% |
セグメント別: ビルディングオートメーション |
1,346億円 (45.9%) |
セグメント別: アドバンスオートメーション |
1,070億円 (36.5%) |
セグメント別: ライフオートメーション |
514億円 (17.5%) |
平均年収 | 761万円 |
従業員数(単独) | 5,163名 |
従業員数(連結) | 9,909名 |
平均年齢 | 45.9歳 |
勤続年数 | 20.3年 |
残業時間 | 22.0時間 |
本社 | 東京都千代田区丸の内 |
勤務地 | 【事業所】 東京都品川区北品川 【研究開発拠点】 神奈川県藤沢市 【生産拠点】 神奈川県高座郡寒川町 【配送拠点】 神奈川県秦野市 |
初任給 (学部卒/修士卒) |
大学院卒:270,500円
学部卒:250,000円 |
アズビルの歴史
アズビルの始まりは、1906年に山口武彦が山武商会を創業まで遡ります。
当時は欧米工作機械類の輸入・販売を行う企業として発足しました。
そして、企業再建整備法により、1949年に山武計器(株)として設立されました。
その後も一貫して、計測と制御の技術でビルや工場、プラントなどの自動化を実現続けてきました。
そして、創業100年(2012年)にアズビル(株)に社名変更しました。
ビルディング・プラント・工場向け製品の開発・生産、オートメーションビジネスの大手として成長。
ビル空調自動制御分野の国内最大手にまで成長しました。
空調制御の国内首位の総合オートメーションメーカー・アズビルの主な製品ジャンル
アズビルは以下の 3 つの事業に分かれています。
- ビルディングオートメーション
- アドバンスオートメーション
- ライフオートメーション
その中でも売上高の多くを占めているのが「ビルディングオートメーション」と「アドバンスオートメーション」のついて解説します。
ビルディングオートメーション
アズビルでもっともの売り上げがある事業がビルディングオートメーションです。
具体的には建物設備をトータルで制御と管理をしています。
導入先は、オフィスや商業施設にとどまらず、製薬工場、データセンターなど様々な分野で活用されています。
環境の最適化・安全性の向上・ライフサイクルコストの低減を行えることが強みのようです。
アドバンスオートメーション
アドバンスオートメーションは主に、工場、プラント向けのシステム、プロセスのオートメーションを行っています。
以下のように建物全体の管理に始まり、装置の制御、計測を行っています。
- 運転監視・制御システム
- 計装アセット管理
- フィールド機器・調節弁
- 圧力計/差圧計
- 流量計
- 液面計
- 制御機器/スイッチ・センサ
- 調節計
アズビルの強み
アズビルの強みは「技術と知見」、「性能と品質と安全性」、「長期供給体制」です。
ここでは、その3つの強みについて解説していきます。
アズビルの強み①:技術と知見
アズビルは創業から110年、長年にわたって培ってきた計測と制御、オートメーション化の技術を蓄積してきました。
グループ理念は「人を中心としたオートメーション」です。
これは、創業者・山口武彦氏の精神を引き継いでいるからです。
時代の変化に合わせて、AI、クラウド、ビックデータを用いて最適なソリューションを提供することにつながっています。
技術と知見があることがアズビルの強みといえるでしょう。
アズビルの強み②:性能と品質と安全性
計測・制御オートメーションは「高性能」、「高品質」、「安全性」が求められます。
アズビルは110年以上、一貫して計測・制御に携わっています。
設計、審査、検証のノウハウが蓄積されており、開発工程で高い性能と品質を提供することにつながっています。
今後も生産現場を高性能に、安全に便利にしていくことでしょう。
アズビルの強み③:長期供給体制
アズビルの製品は、ユーザーのもとで 15~25年以上運用されます。
高品質と安全を支えるのは、品質保証です。
ユーザーが必要とする製品を提供し、部品の供給し、技術の伝承し続けるアズビルは多くのノウハウを持っています。
この特徴は、競合に対しても強みになっており国内首位に選ばれているのでしょう。
アズビルの企業研究まとめ
アズビルは2023年度も好調でした。
半導体向けの装置は好調、主力のビル向け装置も堅調でここからも伸びていくでしょう。
就活をする上では、アズビルは国内の「制御・自動化機器大手」であることをお忘れなく。