企業解説

浜松ホトニクスとは?光電子部品で世界シェア!強みと特徴、歴史を紹介

皆さん、日本解体新書へようこそ!

今回は「日本半導体製造装置協会 会員企業」の紹介シリーズです!

※日本半導体製造装置協会とは、半導体、フラットパネルディスプレイ(FPD)、太陽光発電(PV)製造装置関連企業が主な会員の全国団体です。

今回は、浜松ホトニクスについて紹介です。

浜松ホトニクスは、光電子部品で世界シェア首位級の日本メーカー。

世界トップクラスの光技術を蓄えており、産業のみならず、宇宙科学や生命科学など最先端の研究に欠かせない企業です。

この記事では浜松ホトニクスがどのようなメーカーで、どのような製品を取り扱っているか。

歴史や業績、年収を交えて徹底解説します。

ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むとわかること!

  • 浜松ホトニクスの企業情報
  • 浜松ホトニクスの歴史、業績
  • 浜松ホトニクスの働き方
  • 浜松ホトニクス強み

 

浜松ホトニクスの特徴とは?事業内容や歴史について解説

ここでは会社の特徴や事業内容と歴史を解説します!

 

浜松ホトニクスとは?

浜松ホトニクスは、半導体デバイスの測定器等を主に取り扱う半導体製造装置メーカーです。

社名 株式会社浜松ホトニクス(証券コード:6965)
設立時期 1953年9月
代表取締役 丸野 正
主要事業 ・光半導体
・電子管
・画像計測器
資本金 266億4,800万円

本社所在地は、静岡県浜松市です。

浜松市には3大企業あり、その一角を担っています。

(SUZUKI、YAMAHA、浜松ホトニクス)

歴史も長く、設立は1953年、2023年に設立から70周年を迎えました。

東証に上場しており、東証プライム市場(証券コード:6965)。

 

浜松ホトニクスの基本情報

浜松ホトニクスの基本情報は以下の通り。

売上高~セグメント別売上高は「2023年度決算短信」、平均年収~初任給は「リクナビ2025」 を参照しています。

売上高 2,214億円(前年比:6.1%)
営業利益 567億円(前年比:-0.5%)
営業利益率 25%
セグメント別:計測機器 987億円
セグメント別:医用機器 874億円
セグメント別:産業機器 317億円
平均年収 892万円
従業員数(単独) 4,057人
従業員数(連結) 5,790人
平均年齢 39.9歳
勤続年数 15.7年
残業時間 13.1時間
本社 静岡県浜松市
勤務地 【工場】
静岡県浜松市中央区市野町
静岡県磐田市
静岡県浜松市中央区新貝町
【製作所】
静岡県磐田市
静岡県浜松市中央区天王町
静岡県浜松市中央区常光町
静岡県浜松市浜名区新都田
【研究拠点】
静岡県浜松市浜名区
初任給(学部卒/修士卒) 大学   月給:232,100円

大学院  月給:252,100円

 

浜松ホトニクスの歴史

浜松ホトニクスは、1948年に設立された「東海電子研究所」と1953年に設立された「浜松テレビ」から始まりました。

1959年には現在の主要事業の一つである「光電子増倍管」の開発に成功しました。

1983年に現在の浜松ホトニクスに社名変更し、今に至ります。

科学分野での貢献も大きく、2002年には、浜松ホトニクスの「光電子増倍管」を用いたカミオカンデで小柴教授がノーベル物理賞を受賞。

2010年には、小惑星探査機「はやぶさ」の観測に浜松ホトニクスのイメージセンサが使われるなど貢献を多くしてきました。

 

光電子部品のトップ企業・浜松ホトニクスの主な製品ジャンル

浜松ホトニクスは 3 つの事業に分かれています。

その中でも売上高の多くを占めているのが「光半導体事業」と「電子管事業」です。

他には、宇宙分野や医療分野で用いられる超高解像度の画像を出力することができる「画像計測器事業」があります。

ここでは、「光半導体事業」・「電子管事業」について簡単に解説します。

 

光半導体

浜松ホトニクスでは、光半導体素子を製造しています。

光半導体とは、フォトダイオード、フォトIC、イメージセンサなどが挙げられます。

これらは赤外・可視・紫外やX線・高エネルギーまでの波長域を網羅しており、医療・計測・通信・車載センサなどに大きく貢献しています。

 

電子管

電子管デバイスは、浜松ホトニクスが培ってきた技術の結晶です。

今まで見えなかったものを、増倍し、見えるようにするキーデバイスであり、今後の科学の発展に欠かせないといえるでしょう。

過去にノーベル物理学賞を受賞したカミオカンデは、現在3世代目のハイパーカミオカンデ計画が進行中です。

そういった意味でも、まだまだ目を離せない事業になります。

 

浜松ホトニクスの強み

製品の品質の高さ・開発力の高さを備えていることはもちろんですが、浜松ホトニクスの強みは多くあります。

ここでは2点、「基礎研究力」と「将来性」について解説します。

 

浜松ホトニクスの強み①:基礎研究力

浜松ホトニクスは、設立当時から「光」に可能性を見出し、光電子増倍管などを開発してきました。

浜松ホトニクスが四季報でどんな会社と紹介されているかご存じですか。

正解は、「開発型企業」

社員一人一人が研究者であり、研究、開発、製造、それぞれのラインで製品の改良を行っている会社です。

 

浜松ホトニクスの強み②:将来性

光半導体に強みを持つ浜松ホトニクスの将来は明るいと言えるでしょう。

なぜなら、自動運転や高速通信、宇宙科学の発展など活躍の分野が多く残されているからです。

特に自動運転は、センサで障害物を読み取るため、情報の受け手であるセンサの高性能化は必須です。

 

浜松ホトニクスの企業研究まとめ

浜松ホトニクスは2023年度も好調でした。

科学の発展で必要になるものは「計測すること」です。

浜松ホトニクスは、光を増倍する「光電子増倍管」と光を受けて反応する「光半導体」のトップ企業。

科学、産業の発展の際には不可欠な会社です。

就活をする上では、光科学のトップ企業であることをお忘れなく。

そして、高いシェアに支えられた、高い利益率、高い年収は優秀な人材をあつめており、今後の活躍に目が離せません。

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